仙腸関節性腰痛
こんにちは!
仙腸関節性腰痛は、仙腸関節に起因する腰痛で、
仙腸関節は、骨盤の仙骨と腸骨の間に位置し、強固な靭帯で連結されています。
この関節は、2~3ミリくらいしか動かず上半身と下半身をつなぐ
重要な役割を果たしており、衝撃を吸収する機能を持っています。
仙腸関節性腰痛の原因は様々です。
姿勢の悪さや繰り返しの動作、急な動作などが関節に負荷をかけ、
炎症や痛みを引き起こすことがあります。
特に女性は、妊娠や出産によりエストロジェンやリラキシンなど
で靭帯や関節を緩ませる作用があるため、仙腸関節性腰痛を発症しやすいです。
症状としては、片側の腰臀部痛や下肢痛が一般的です。
長時間座ることや仰向けに寝ることが難しく、
痛みがある側を下にして寝ることも困難です。
また、歩行開始時に痛みがあるが、徐々に楽になることもあります。
これらの症状は、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症と似ているため、注意が必要です。
診断は、症状や身体所見を基に行われます。
レントゲンやMRI、CTなどの画像検査では異常所見がないことが多いため、
痛みの部位を指で示すワンフィンガーテストや整形外科的テストが用いられます。
治療法としては、手技で仙腸関節周囲の筋肉や硬くなっている
股関節にアプローチし、仙腸関節への負担を減らします。
鍼灸でもアプローチができ痛みが出ているポイントに刺激を与え
治癒力を促し痛みを軽減していきます。
仙腸関節を支える筋肉を強化し、柔軟性を高めるための運動やストレッチを行います。
痛みの軽減を目指し、骨盤周囲筋の筋力強化や股関節・背中のストレッチが行われます。
また、痛みの出た原因動作の修正を行うことで、再発予防も図られます。