アキレス腱断裂って?
こんにちは。方南町ふれあい整骨院です!
今回は、「アキレス腱断裂」についてお話しします。
「急にふくらはぎの後ろがバチン!と鳴った」「地面を蹴った瞬間に力が入らなくなった」――そんな体験をされた方、それはアキレス腱の断裂かもしれません。
アキレス腱ってどこにあるの?
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)と踵(かかと)の骨をつなぐ太くて丈夫な腱です。歩く、走る、ジャンプするなど、足に力を入れて動くときに重要な働きをしています。
アキレス腱断裂の原因
最も多いのは、以下のような状況です:
・急なジャンプやダッシュ
・方向転換などの瞬発的な動き
・準備運動不足でのスポーツ
・40代以降の筋力低下・腱の柔軟性の低下
特に週末にスポーツを楽しむ「ウィークエンドアスリート」は要注意です。
症状の特徴
アキレス腱断裂の主な症状は:
・バチンと音がして激痛が走る
・その後、痛みは引くが、足に力が入らない
・つま先立ちができなくなる
・ふくらはぎに凹み(陥没)ができることも
自己判断が難しい場合もあるため、違和感があれば早めに整形外科を受診しましょう。
診断と治療法
整形外科では、視診・触診に加え、エコー検査やMRIなどで断裂の有無を確認します。
治療法には主に以下の2つがあります:
1. 保存療法(手術しない)
・ギプスや装具で固定し、自然治癒を促す
・高齢者や手術リスクが高い方に選ばれやすい
・断裂部が離れすぎていない場合に限られる
2. 手術療法(縫合手術)
・腱を直接縫い合わせて修復
・若年層やアスリート、再断裂予防を重視する人向け
・リハビリ期間が比較的短く、再断裂率も低いとされる
リハビリの流れ
アキレス腱断裂後の回復には3~6ヶ月程度が一般的です。段階的に負荷をかけていきます。
初期(~4週):固定・安静、松葉杖使用
中期(4~8週):装具での歩行訓練、可動域訓練
後期(8週~):筋トレ、バランス訓練、スポーツ復帰準備
競技復帰(4~6か月):ジャンプ・ダッシュなどの動作訓練
※主治医や理学療法士の指導のもと、安全に進めましょう。
まとめ
アキレス腱断裂は、誰にでも起こりうるケガですが、早期発見・適切な治療とリハビリで、元の生活にしっかり戻ることが可能です。
運動前のウォーミングアップ、適切な靴の使用、筋力・柔軟性の維持が予防に繋がります。