「猫背矯正は意味ない」と感じる理由とは?本当に効果を出すためのポイント|ふれあい整骨院コラム

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「猫背矯正は意味ない」と感じる理由とは?本当に効果を出すためのポイント

「猫背矯正は意味ない」と感じる理由とは?本当に効果を出すためのポイント

自己流のストレッチや市販のグッズを試しても猫背がなかなか改善されないと、猫背矯正は意味がないと感じてしまうかもしれません。
しかし、効果が出ないことには理由があります。主な理由はこの3つです。

  • ・施術を受けても時間が経つと元の姿勢に戻ってしまう
  • ・自己流のストレッチや筋トレでは効果が出にくい
  • ・猫背を引き起こす根本的な生活習慣が改善されていない

また、効果を出すためのポイントとしては下記を実践すると良いでしょう。

  • ・ご自身の猫背のタイプを知る
  • ・日常生活にセルフケアを取り入れる
  • ・無理なく通える整体院やサロンを選ぶ

この記事では、なぜ猫背矯正が失敗しがちなのか、その理由を解き明かし、本当に効果を出すための具体的なセルフケアや専門家の選び方について解説します。

猫背矯正が「意味ない」と言われてしまう主な理由

猫背矯正が「意味ない」と言われてしまう主な理由

猫背を改善しようと努力しても、効果が一時的ですぐに元に戻ってしまうという経験は、多くの人が抱える悩みです。
その背景には、施術後の生活習慣、自己流ケアの限界、そして根本的な原因の見過ごしといった複数の要因が考えられます。

効果的な矯正への第一歩は、まず「意味ない」と感じてしまう理由を正しく理解することから始まります。

施術を受けても時間が経つと元の姿勢に戻ってしまう

整体などで施術を受けて一時的に姿勢が良くなっても、しばらくすると元の悪い姿勢に戻るという経験は少なくありません。

施術によって筋肉の緊張が緩和され、関節の可動域が広がったとしても、日々の生活における体の使い方や姿勢の癖がそのままであれば、体は無意識のうちに慣れ親しんだ楽な姿勢に戻ろうとします。

特に、施術直後は効果を実感しやすくても、時間が経つにつれて姿勢への意識が薄れ、元の状態に戻ってしまうことが多いです。

根本的な改善には、施術を継続すると同時に、日常生活での意識改革が不可欠となります。

自己流のストレッチや筋トレでは効果が出にくい

猫背改善のために、インターネットや書籍で紹介されているストレッチや筋トレを試しても、期待した効果が得られないことがあります。

その主な原因は、自分の猫背のタイプや原因に合っていない運動を選択している可能性が考えられます。

効果的なアプローチのためには、まず自分の体の状態を正確に把握し、どの筋肉が硬くなっているのか、あるいは弱っているのかを特定した上で、適切な方法でアプローチすることが必要です。

猫背を引き起こす根本的な生活習慣が改善されていない

猫背の最も根深い原因は、日々の生活習慣の中に潜んでいます。

長時間のデスクワークで前かがみになる姿勢や、スマートフォンを覗き込む際の首の角度、椅子に浅く腰掛ける癖など、普段無意識に行っている動作が少しずつ体を歪ませ、猫背を体に定着させています。

猫背を根本から改善するためには、こうした無意識の行動や癖にまず気づき、それを意識的に修正していく地道な努力が欠かせません。

あなたの猫背はどのタイプ?まずは原因をセルフチェック

あなたの猫背はどのタイプ?まずは原因をセルフチェック

一口に猫背といっても、その原因は様々で、タイプによって改善へのアプローチも異なります。
自分の猫背がどのタイプに該当するのか、その原因と程度の見分け方を知ることが、効果的な改善への近道です。
ここでは、代表的な3つの猫背タイプを紹介します。

長時間のデスクワークやスマホ操作による姿勢の癖

現代人にとって猫背の最大の原因ともいえるのが、長時間のデスクワークやスマートフォン操作です。

パソコンの画面を覗き込むように頭を前に突き出す姿勢は、重い頭を支えるために首から背中の筋肉に大きな負担をかけ続けます。この状態が慢性化すると、背中の上部が丸くなり、肩が内側に入り込む「円背型」の猫背が定着しやすくなります。

また、椅子に浅く座って背もたれに寄りかかるような姿勢は、骨盤が後ろに倒れてしまい、腰から背中全体が大きく丸くなる「スウェイバック型」の原因になります。

これらの姿勢は、見た目の問題だけでなく、慢性的な肩こりや頭痛、腰の痛みを引き起こすことも少なくありません。
日頃から画面と目の距離を保ち、骨盤を立てて座る意識を持つことが、このタイプの猫背を防ぐ上で重要です。

体を支えるインナーマッスルの筋力低下

正しい姿勢を維持するためには、骨格を支える筋肉、特に背骨や骨盤を安定させるインナーマッスルの働きが欠かせません。

運動不足や加齢などによって、腹横筋や多裂筋といった体幹深層部の筋肉が衰えると、体をまっすぐに支えきれなくなり、重力に負けて背中が丸まりやすくなります。

骨盤の歪みからくる背骨のバランスの乱れ

体の土台である骨盤が歪むと、その上に乗っている背骨のバランスも崩れ、猫背の直接的な原因となります。
骨盤の歪みは、見た目のスタイルを崩すだけでなく、全身の筋肉バランスの乱れや血行不良を引き起こすため、骨盤周りを整えるアプローチが重要です。

猫背改善の効果を実感するための具体的なアプローチ

猫背改善の効果を実感するための具体的なアプローチ

猫背になってしまう原因を理解したら、次に取り組むべきは具体的な改善アプローチの実践です。
ここでは、日常生活の中で取り組めるストレッチやエクササイズ、正しい座り方のポイントを紹介します。
無理のない範囲で毎日の習慣に取り入れ、着実に効果を実感していきましょう。

ガチガチの肩甲骨周りをほぐす簡単ストレッチ

猫背の姿勢が続くと、背中の筋肉は常に引き伸ばされて緊張し、逆に胸側の筋肉は縮こまって硬くなりがちです。
この状態を改善するためには、肩甲骨を意識的に動かして周りの筋肉をほぐすストレッチが有効です。

両腕を大きく回したり、背中の後ろで手を組んでぐっと胸を開いたりする簡単な動きでも、毎日継続することで柔軟性が高まります。
ウォーキングの際に腕をいつもより大きく振ることを意識するだけでも、肩甲骨周りの血行が促進され、筋肉がほぐれやすくなります。

姿勢をキープする体幹を鍛えるエクササイズ

ストレッチで体の柔軟性を取り戻しても、良い姿勢を維持するための筋力が不足していては、すぐに元の悪い姿勢に戻ってしまいます。

美しい姿勢をキープするために重要な役割を果たすのが、腹部や背中、腰回りにある体幹の筋肉群です。体幹を鍛えることで、天然のコルセットのように胴体を安定させ、背骨を正しい位置でしっかりと支えられるようになります。

代表的なエクササイズには、うつ伏せで肘とつま先で体を支える「プランク」や、息を吐きながらお腹をへこませる「ドローイン」があります。

最初は短い時間からスタートし、徐々にキープする時間を延ばしていくことで、無理なく体幹を強化していくことが可能です。

日常生活で無意識に猫背になるのを防ぐ座り方

猫背の改善において、エクササイズと同じくらい重要なのが、一日の大半を占める座り姿勢の見直しです。

特にデスクワーク中は無意識に姿勢が崩れやすいため、正しい座り方を意識することが体への負担を大きく減らします。

まず、椅子には深く腰掛け、骨盤を立てることを意識しましょう。お尻の下にある二つの硬い骨(坐骨)に均等に体重が乗る感覚をつかむのがポイントです。

猫背矯正グッズ(ベルトなど)の正しい活用法と注意点

猫背矯正グッズ(ベルトなど)の正しい活用法と注意点

猫背を改善する手段として、姿勢矯正ベルトなどのグッズを利用しようと考える人もいます。

手軽に正しい姿勢をサポートしてくれる便利なアイテムですが、その使い方を誤ると逆効果になる可能性もあるため、正しい知識を持って活用することが重要です。

ここでは、猫背矯正グッズのメリットとデメリットを理解し、効果的に活用するためのポイントと注意点を解説します。

矯正ベルトに頼りすぎると筋力が低下する可能性も

猫背矯正ベルトを装着すると、物理的な力で肩が後ろに引かれ、背筋が伸びるため、即効性があるように感じられます。

しかし、常にベルトの力で姿勢が保たれていると、本来であれば姿勢を維持するために働くべき自分自身の筋肉が使われなくなり、かえって筋力が低下してしまう恐れがあります。

あくまでも正しい姿勢を意識するための補助として使う

猫背矯正グッズを効果的に活用する鍵は、その目的を正しく理解し、依存しない使い方をすることが重要です。

これらのグッズは、筋力を代替するためのものではなく、正しい姿勢とはどのような状態なのかを体に「気づかせる」ための補助として利用するのが望ましいでしょう。

本気で猫背を改善したい人のための整体院・サロンの選び方

セルフケアを続けてもなかなか改善が見られない場合や、一度専門家に根本的な原因をしっかり見てもらいたい場合には、整体院や整骨院などを利用することが有効な選択肢となります。

しかし、施設によって施術の方針や専門性は大きく異なるため、どこを選べば良いか迷ってしまうことも少なくありません。

ここでは、国家資格である理学療法士が在籍する施設も含め、本当に自分の猫背改善につながる施術所を見極めるためのポイントを解説します。

原因を丁寧にカウンセリングしてくれるか確認する

信頼できる整体院やサロンを見分ける上で、初回に行われるカウンセリングは極めて重要な判断材料となります。

単に姿勢を見て「猫背です」と指摘するだけでなく、なぜその状態になっているのか、根本的な原因を探るために丁寧な問診や検査を行ってくれるかを確認しましょう。

日常生活のどのような場面で姿勢が崩れるのか、仕事内容や過去の怪我の有無、体の癖といった細かい情報まで聞き取り、姿勢分析や関節の可動域チェックなどを通じて客観的に体の状態を評価してくれる場所を選ぶと良いでしょう。

施術だけでなくセルフケアの指導もしてくれるか見極める

施術の効果を持続させ、猫背の根本的な改善を目指すためには、院内でのケアと並行して、利用者自身が行う日々のセルフケアが不可欠です。

本当に利用者の改善を考えている施術者は、院内での施術だけで完結させようとはしません。

その人の体の状態や筋力レベル、ライフスタイルなどを考慮した上で、自宅でできる最適なストレッチやエクササイズ、日常生活で気をつけるべき点などを具体的に指導してくれます。

継続して通える料金プランや立地であることも重要

長年の癖によって定着した猫背の改善には、ある程度の期間、継続して通院することが必要になるケースがほとんどです。

そのため、施術の技術力や内容だけでなく、自分が無理なく通い続けられるかという現実的な側面も考慮して選ぶことが重要になります。

初回の料金だけでなく、2回目以降の料金体系や回数券の有無など、トータルでかかる費用を事前に確認しておくことが望ましいです。

また、予約の取りやすさや営業時間も、自分の生活スタイルと合うかを確認する大切なポイントです。

まとめ

「猫背矯正は意味ない」という感覚は、多くの場合、施術だけに頼り、その根本原因である生活習慣や筋力不足が見過ごされていることに起因します。

一時的に姿勢が整っても、無意識の癖や体を支える筋力がなければ、体は元の楽な状態に戻ってしまうのです。

本当に効果を出すためには、まず自分の猫背のタイプ、つまり、筋肉の硬さ、筋力不足、骨盤の歪みといった原因を正しく理解することが第一歩です。

その上で、肩甲骨周りのストレッチや体幹を鍛えるエクササイズといったセルフケアを日常生活に取り入れ、正しい座り方を意識することが求められます。

矯正グッズはあくまで正しい姿勢を意識するための補助として活用し、頼りすぎないことが重要です。

セルフケアで限界を感じる際には、原因を丁寧に分析し、セルフケア指導も併せて行ってくれる専門家を選ぶことで、改善への確実な道筋が見えてきます。

記事監修|ふれあい整骨院 院長 櫻井 相徳

記事監修|ふれあい整骨院 院長 櫻井 相徳

資格

  • 柔道整復師
  • 鍼灸師

主な治療

  • 整体
  • 骨格矯正
  • 運動療法
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