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肩関節周囲炎について!

「朝起きたら、肩が痛くて腕が上がらない」
「エプロンの紐を結ぶ動作や、洗濯物を干すときに肩がピキッと痛む」

 今回は、つらい肩の痛みの正体である「肩関節周囲炎(代表的には五十肩・四十肩)」の原因と、当院での根本改善に向けたアプローチについて解説します。

1. 肩関節周囲炎(五十肩)とは?
肩関節周囲炎とは、40代〜50代以降を中心に多く見られる、肩関節周辺の組織(腱や関節包など)に炎症が起きる疾患の総称です。いわゆる「五十肩」や「四十肩」とも呼ばれています。

特徴的なのは、骨や筋肉に明確な損傷がなくても「ある日突然、肩が痛くなり、腕が上がらなくなる」という点です。

症状のステージと変化
肩関節周囲炎は、主に3つの時期を経て経過します。

急性期(炎症期)

症状: 痛みが最も強い時期。じっとしていても痛む(安静時痛)、夜も眠れない(夜間痛)のが特徴です。少し動かしただけでも激痛が走ります。

対策: 無理に動かさず、炎症を鎮めることが最優先です。

慢性期(拘縮期)

症状: 激しい痛みは少し和らぎますが、肩が固まってしまい腕が上がらなくなる時期です。「結帯動作(帯を結ぶ・背中に手を回す)」や「結髪動作(髪を結ぶ)」が難しくなります。

回復期

症状: 痛みが徐々に引き、肩の動く範囲が少しずつ戻っていく時期です。

2. なぜ起こる?肩関節周囲炎の本当の原因
「加齢による老化現象」と言われることが多いですが、それだけが理由ではありません。

✅肩関節周辺の血行不良と柔軟性の低下
日頃のデスクワークや不良姿勢(猫肩・巻き肩など)により、肩甲骨や肩周りの筋肉が硬直し、血流が悪化していると発症リスクが高まります。

✅関節包(かんせつほう)の癒着
関節を包む袋状の組織が炎症を起こし、癒着してしまうことで、肩の動きが制限されてしまいます。

つまり、痛みの原因は肩だけに留まらず、「肩甲骨の動きの悪さ」や「背骨・姿勢のゆがみ」が深く関係しており、それによって引き起こされる筋の拘縮や機能不全によっても痛みが引き起こされます。

★機能不全に陥りやすい「筋」
回旋腱板(ローテーターカフ:特に棘上筋・棘下筋)

なぜ陥るか: 上腕骨頭を関節窩に引きつけて安定させる役割を持ちますが、猫背や巻き肩で常に引き伸ばされたり圧迫されたりすることで血流が低下します。特に棘上筋は腕を挙げる初期動作で酷使されるため、微小断裂や炎症、癒着を起こしやすい部位です。

肩甲下筋(けんこうかきん)

なぜ陥るか: 肩甲骨の裏側(肋骨側)に位置する、腕を内側にねじる(内旋)ための大きな筋肉です。ここが機能不全を起こして硬縮すると、腕を外側にねじる(外旋)動作や、手を後ろに回す「結帯動作」が完全にロックされてしまいます。

小胸筋(しょうきょうきん)

なぜ陥るか: デスクワークやスマホ操作で縮こまりやすい代表的な筋肉です。小胸筋が硬くなると肩甲骨が前方に引っ張られ(前傾・下方回旋)、肩関節のスペースが狭くなるため、腕を上げるときに骨と軟部組織が衝突(インピンジメント)しやすくなります。

肩関節周囲炎の改善において重要なのは、「痛む肩そのものを無理にグリグリ動かすこと」ではありません。

機能不全に陥っている胸郭の柔軟性を取り戻し、肩甲下筋やローテーターカフの癒着を的確にリリースして、肩甲骨と腕の連動性(肩甲上腕リズム)を再教育することが根本改善への近道です。
まずは気軽にご相談ください!



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